台湾へワーホリ 儲かるの? 2024年冬

円安がまた進行していますね。円安が進行するといつも言われるのがワーキングホリデーを利用した出稼ぎです。オーストラリアやアメリカなど、ただでさえ時給が日本の2~4倍あるような国で、さらに円安でその効果倍増となっているので、すし職人でアメリカに行くと月給100万円とかオーストラリアでバイトして、貯金が月40万円ほどできるとニュースでも良く流れています。それでは円安の今台湾でへワーホリで行って儲かるのかについて現地の実情をお伝えします。

 

結論を先に書くと台湾でへワーホリで行って金目的で働くことは、円安の今の状況で有りといえば有り、無しといえば無しと結論です。円高時は無しだと断言いたします。私が言う円安とは1USDが110~160円の時の試算で話をしています。比べる対象によっては有り、無しとい結果になります。仮に、あなたが英語がある程度話せる状況でアメリカやオーストラリアに行くのなら、現地で職探しに困ることは少ないかもしれません。ただ、稼げるからと言う理由だけで、出稼ぎに行き結局意思疎通ができず仕事が得られず出稼ぎ難民という状況に陥る可能性がある場合は、台湾を代わりの候補地としていくのはかなりありだと思います。

 

えっ?中国語なんて英語よりわからないよという人がいると思いますが、実は台湾は10人に一人ぐらいは流ちょうに日本語を話せます。昔は日本統治時代のお年寄りに話せる人が多かったですが、最近では若い人はかなり話せる印象です。そのようなことからまず、言葉の観点で生活が困りません。仕事ではというと、日本を相手にした企業も多く、また日系企業も多く進出していることから、職探しには困らないと思います。ここが欧米圏と台湾の大きな違いです。

 

すると、韓国も同じ環境なのではと考える人がいますが、反日国と親日国との違いはさておき、台湾の治安がとても良いことを考えると台湾のほうが候補に挙がります。殺人や犯罪の割合は、日本よりかなり低く、ニュースでも放送することなく日本の芸能人の話題などかなり流れています。また、性犯罪の割合が韓国が世界的に上位になる中で、台湾は日本と同程度です。このような点から、女性が出稼ぎに行く国としてもほぼ日本レベルの治安を確保できる点で台湾をお勧めします。

 

治安が良くても稼げなきゃ意味ないという方にどれくらい稼げるかの目安を説明したいと思います。まず、台湾の最低賃金でアルバイトとして月に22日働くと32,000元です。税金や保険を払って、29,000元、2024年10月で手取りで130,000円程です。例えば、マクドナルドでは34,000元 日本円で150,000円、工場勤務 38,000元 日本円で170,000円です。これでは稼げないではないかと思います。ただ、物価が異なります。

 

生活費の大半となる家賃は、6,000元 日本円30,000円くらいからある(台北を除く)。台湾は外食が異常に安く、贅沢しなければ一食100元日本円で500円あればおいしいものが食べられるので、3食外食で9,000元日本円で45,000円、通信費1000元や水道光熱費2000元を考慮しても日本円で15,000円くらいのため、これらの費用をお給料の32,000元から引くと14,000元 日本円で50,000円ほど残ります。この50,000円で服か美容院、観光などやりくりをすることになりますが、それでも年間20~30万円は貯金できます。

 

欧米ならひと月で稼げるのにと思う人は、その能力があるのであれば欧米に行けばいいと思います。私の試算では最低賃金での場合なので、能力がない場合はそれくらいだろうという計算なので、中国語や英語ができるとなるともっとお給料は良いです。

 

ここで考えてほしいのが日本で最低賃金で働いた時です。地域のばらつきはありますが、時給1000円で22日8時間働くと176000円で、税金や保険を払うと150,000円くらいなります。ここで、家賃を50,000円、通信費5,000円、食費を3食外食したとして1日2,500円、1月間で75,000円でこの時手元に残るお金は20,000円で、この中から服か美容院、娯楽などやりくりすることになります。これでは到底貯金はできません。これなら貯金ができる台湾の方が日本より稼げるという結論になります。

 

欧米に行き仕事が見つからなかった場合は、飛行機代が無駄になりますが、仮に台湾で見つからなかった場合では安ければ往復40,000円程度のコストで日本に帰れるので、欧米に比べリスクが少ないです。また、日本が恋しくなった時にも、金銭的にも時間的にも簡単に帰れるのが台湾の魅力です。

 

台湾への出稼ぎで見えないメリットを挙げると、1年外国で働くことで中国語もある程度身に付きますが、それを除いても日本に帰国して就活をする際にその行動力を高く評価されより良いお給料で就職できるチャンスを得られます。こういったことを考えて、ハイリスクハイリターンの欧米に出稼ぎか、ローリスクローリターンの台湾かを検討するのもありです。

 

今ニュースとなっている闇バイトもそうですが、楽して稼げるなんてありません。市場は今のあなたに見合う価値でしかあなたを雇いません。つまり、それ以上は稼げません。台湾に来て稼げるかと言えば、正直微妙ですが将来への自分の投資と考えるとメリットはかなり大きいです。ぜひ台湾出稼ぎの検討に参考にしてみてください。

 

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