台湾の緊急アラート 中国がミサイル発射!? 一斉に携帯電話が鳴った

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台湾の緊急アラート 中国がミサイル発射!? 一斉に携帯電話が鳴った

携帯電話が鳴った‼

ここんにちは。この日(1月9日)も、台湾の事務所でいつものように仕事をしていました。昼の3時頃ということもあり、少し集中力が、落ちてきていました。そんな中、携帯電話が鳴りました。私だけではなく、周りの人全ての携帯電話が鳴ってるようです。職場が一斉に騒がしくなります。いつもと少しなる着信音なので、アラートというのはすぐにわかりました。日本での経験では、緊急地震速報なので、地震が来るとアラーム音の判断だけでは思ってしまいました。台湾も日本と同じで、大地震は何年に一回は発生しており、震度も6前後なので、それなりに旅行中に警戒しないと行けない事項だとは思います。

携帯電話の画面を見ると、プレジデンシャルアラートと日本語で書かれた通知がきてました。メールを受け取った瞬間、やはり悪いことだととても不安な気持ちになりました。通知の件名にアラートと書かれていたので何かよくないことが起きるというのはすぐにわかりました。そのため、このアラートという日本語の言葉だけで、何か逃げなきゃ、なんてことを直感的に感じてしまいました。ちょうど、日本で大地震が発生したすぐ後だったため、とりわけ緊急地震速報のようなものだとすぐに認識しました。こういった意味でも日本の緊急地震速報が、警戒心を直感的にアラーム音で呼び起こすという意味で、体にしみついているというのが感覚的にわかりました。

アラート情報

アラート内容に関して私は中国語は、理解できませんので、英語の文面の方に目が移りました。英語分を日本語に訳すと、注意、台湾上空をミサイルが、飛ぶと書かれていました。とても焦りました。ついに、中国が台湾に向けてミサイルを撃ったんだと。一瞬、パニックになり、机の下に潜ろうかと思いました。冷静に考えると地震ではないので、机の下にもぐっか潜ったところで、ミサイルではどうしようもないなと本記事を書いてて思ったりもしました。防空壕が無いような場所で、逃げるなれば地下しかないなと思います。周りの台湾人たちも何か騒いでいます。しかし、彼らは特に、騒がしくなるだけで、逃げようともしていませんでした。中国との関係で、台湾にミサイルを撃ってくる可能性は、常々考えてはいました。そのためこのアラート内容は、とても現実的ではありました。そして、もしかしたら台湾で死んでしまうのではないかという不安もよぎりました。後に他の拠点の同僚と会うことがあったのですが、やはり私と同じように、死を覚悟したそうです。とうとう戦争が始まったと思いました。いろんな意味でウクライナとロシアの戦争は、少なからず私達にも戦争の現実味の危機感を感じさせていました。

 

 

逃げるべきか

さすがにミサイルはまずいだろと思い、通訳役の人に、逃げなくていいのと聞きました。これは南の方なので大丈夫だと言われました。とはいえ、地下に潜った方がいいんじゃないのかなとは思いましたが、みんなそのような気配もなく、いつも通り仕事をしていました。まず大半の人の冷静さも少し驚きですが、ここは北側から南にミサイルが落ちても大丈夫だよという反応でした。いや、それは大丈夫かもしれませんが、台湾としては大丈夫ではないですよね。この冷静な対応に対しては、少し不思議に感じました。結果的には、すぐにミサイルは衛星の打ち上げだったと、誤情報ということがわかりました。ひとまずは戦争ではなく安心しました。ただ、不思議な事があるのですが、北朝鮮のミサイル発射のことを考えると、彼らは衛星であるあっても、発車前に近隣国に連絡をすることが多く、仮に連絡が無くても発射の兆候があるとニュースで流れたりもしているので、中国も同様に近隣国に事前連絡をしているのかと思いましたが、そういうことでもないようです。

 

印象操作

この週の土曜日には、台湾の総統選があります。各政党の争点は中国に対する対応で争っており、誤情報とニュースには出ていましたが、選挙前ということもあり、印象操作なのではという疑惑もニュースで報じられていました。仮にそうだとしても、これが吉と出るか凶と出るかは、まったくわかりません。

 

街で防空壕を見かける

それにしても日本に住んでるとなかなか経験することがないような経験をしたと思っています。台湾の街を歩いていると気になるところなのですが、よく防空壕の場所を示した標識を目にすることがあります。いつ、戦争に巻き込まれるかを常々意識した国なんだと思います。台湾旅行中に、このようなアラートが発生することは限りなく少ないと思いますが、そのようなときは、ミサイルの可能性も否定できず、周りの様子を見て、判断する事が重要だと思います。場合によっては、急いで防空壕に駆け寄る必要があります。今回はただ話のネタで良かったです。

 

アラートの仕組み

なお、台湾の携帯電話は緊急の警報やアラートがある場合、台湾の政府が発信する「緊急警報システム」(Cell Broadcast)というものが使用されているようです。台湾の携帯電話におけるアラートに関する一般的な情報は下のようなものです

 

  1. 緊急警報の対象: 自然災害(地震、洪水、台風など)や重要な緊急事態が発生した場合に対象となります。
  2. 発信機関: 緊急警報は、台湾の政府機関(例: 総統府、中央気象局など)から発信されます。
  3. 受信の仕組み: 携帯電話は、Cell Broadcastを通じて地域ごとに指定された警報を受信できます。このシステムでは、ユーザーが特別な設定を行わなくても、対象地域に滞在する際に自動的にアラートを受信できます。
  4. アラートの内容: 緊急警報には、緊急事態の内容や行動要請が含まれます。具体的な対策や安全な行動を取るよう呼びかけられることがあります。

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