ハイエナ先輩、僕今度台湾の九分に行こうと思うんだけど、どうやって行くの?
九分は台北からは台鉄にのり、直通なので乗り換え不要で、瑞芳駅(ルィファンえき)までまずは行くんだ。それから、バス(またはタクシー)で九分で降りれば良いよ。九分ではバスから見える外の景色で明らかに人が多いし、バスから人がたくさん降りるのですぐわかるよ。
へー、一番大変そうなのが瑞芳駅からのバスの乗り方だね。
大丈夫、大丈夫。昔教えたやり方を思い出して、乗れば簡単だよ。15分に1本くらいはバスが来るし、駅から少し離れたバス停だけどね。
知ってると便利、台湾のバスの乗り方 – 教えてハイエナ先輩!! (taiwan-travel-informatiom.com)
思い出した!! 調べたところ、バス停はここにあるんだね。大体10分くらいの距離だね。
そうそう。これで九分行、金瓜石行のバスに乗ればつくよ。でも、個人的には九分は一度行けばもういいかと思えるような場所で、山に沿って小さな路地に沢山の人、露店が並んでるってしか印象がないなー。千と千尋の神隠しの印象なんかほぼないぞ。
そ、そうなんすね。確かに人が多いっす。人混みが苦手な人は最悪でっすね。こんなんがずっと続くんすか?
うん。しかも、九分地域は台湾の中でも特に雨が多い地域らしく、年間9割くらいの日は雨が降っている時間があるってよ。この日も雨で、天井がないとこで雨に濡れ、人が多い上にみんなは傘を持ってるし、最悪だったよ。
聞くだけで嫌になるね。ハイエナ先輩も、千と千尋の神隠しっぽいと言われる階段のところで写真を撮ったんすか?
ま、まあね。人が多すぎて、なかなかスッキリとした瞬間を撮るチャンスはないけど、何回か訪れた中では、九分訪れて一番人が少なかった時は、天気予報が雨となっているときの早朝に行ったときは本当に人が少なく、気持ちよく写真が撮れたよ。
俺の場合は、偶然初めて九分に行った時がこれだったんで、2回目に訪れてあまりの人の多さに気持ち悪くなった記憶しかない。別のところでバスに乗っていて、九分の話をしていた女の子たちがいたんだが彼女らの評価も山の上に露店が多いだけで、二度と行かないって言ってたぞ。
それを聞くと、九分に行く気がうせるっす。
まぁまあ、千と千尋の神隠しで有名なところだけがしょぼく実は結構見どころがある地域だと俺は思っているよ。
え?ほかにも見る場所あるんすか?
おうよ。沢山ある。一泊くらい瑞芳駅か基隆駅で宿泊したいくらいある。
教えて!!ハイエナ先輩!
おうよ。まずは九分の目と鼻の先の金瓜石だ。
どっかで見たことある文字っす。
さっき、バスの行先で説明したのが金瓜石だ。まず、九分がありその2キロくらい先に金瓜石がある。ここは金鉱の街で、作りがまたまた面白いぞ。
雰囲気がある街並みっすね。大昔にタイムスリップしたような感じっすね。
おうよ。しかも九分くらべ街がでかく、人も少ないというメリットもある。また、霧が濃い場所だと思う。ここには3回行ったけど、全部の日で曇り時々雨で昼間でも雨前にホワイトアウトのような濃い霧で囲まれるんだ。それがとても幻想的な光景なんだ。
写真ではなかなか伝わらないんだが、霧が濃い瞬間は本当に真っ白になり面白かったっぞ。この街は日本統治時代に金鉱の街として栄え、その当時使っていたトロッコの路線上を歩いたりでき、霧がかかった雰囲気とレトロな街並みは見事に調和してるって感じだ。カップルで歩くのもロマンティックだ。
映画のワンシーンみたいな光景っすね。これだけ霧が濃いと日本でもよく言われるような天空の城みたいなとこはなかったスか?
あったよ。金瓜石神社だ。遠く離れた台湾でもうずいぶん昔の日本統治時代の神社が今も残り台湾の人たちや世界中から外国の人や俺たち日本人が参拝するのは考えるものがあるな。
先輩、キャラ違い過ぎるよ。ところでここはどのあたりになるんすか?
九分からバスで10分ほどの場所だね。次に紹介する”山から見下ろす陰陽海”と”十三層遺跡と黄金瀑布”は金瓜石からバスの終着点まで乗ればつけるよ。まず、山頂にバスで行き、徒歩かバスで黄金瀑布付近まで行く順を進めるぜ。
これが、バスの終着点?寺院があるんすか?なんか奥の方に像があるっすね。
おうよ。終着点を降りてバスを降り1分ほどあるいた先には三国志の関羽を祭る寺院があるな。近くで見るとかなり大きな像だぞぅ。
・・・そうっすか。山から見下ろす陰陽海というのは?
バス停から5分ほど登った先が峠になっており、今度は絶景が広がっているぞ。意外に思ったのが、金瓜石でも結構日本人は少ないけど、ここまでくるともっと減るかと思ったけど、10人くらいの集団とすれ違ったのはマジで意外だった。
ゆっくりと観光していると、九分、金瓜石、山頂で1日が終わってしまうくらい見どころたっぷりだ。
愛のトンネルっぽい感じっすね。ここを通り抜けできるんすか?
できそうだったよ。時間がなかったので、俺は向こうまで行かなかった。近くに風化してボロボロになった建物(トロッコ場の利用跡)もあり、廃墟好きにもたまらん場所だぞ。
ひえー、崩れたレンガの建物と緑の絶妙な色具合がいいっすね。また、遠くで、綺麗な青の海が写っているのも、すっごく雰囲気がある写真となってるっすね。
十三層遺跡と黄金瀑布だ。どちらもすぐ側にあるから、一緒にぜひ訪れたい場所だ。ちなみに、2つ上の写真で海の側に街が見えているが、山沿いに灰色の建物が見えており、それが十三層遺跡だ。十三層遺跡も廃墟として有名な観光地だ。
先輩、色んなとこに行って写真撮ってるっすね。
おうよ。廃墟なんて、非日常なんで、それなりに雰囲気がある写真が撮れるからな。十三層遺跡と黄金瀑布は、ここから歩いて40分ほど下山したとこだ。人気がない道路を歩くので、先ほど降りたバス停で、黄金瀑布行きのバスに乗れば、10分ほどで着くぞ。バス停目の前が、下の写真のような超横にでかい滝だ。
イメージしてた滝と違うけど、これはこれで雰囲気があるね。横幅は20~30メートルはありそうだね。
金瓜石とことなり、このあたりは鉄鉱の採掘のためか、こんな茶色の色の台地で、この滝が流れた先もオレンジ色の川となっているのが特徴的だ。魚がいるか川を覗いて見たが、さすがに魚はいなかったぞ。
僕はこんな色の川で泳いでる魚は食べたくないっす。
それは俺もな。滝をどんどん下へ降りていけば、超でかい廃墟の十三層遺跡がある。名前の通り、十三の層の上に旧採掘所だった建物があるぞ。見た感じ、大正時代の小学校のような作りだ。下まで降りるとこの光景を見ようと沢山の人が集まっているぞ。ツアーバスも何台も停まっている。
手前の城の建物は確かに小学校ぽいっすね。奥の黒ずんだ建物は廃墟そのものになってるね。中の観光はできるんすか?
10年くらい前は観光できたみたいだな。今はできず、外観だけだ。でも、結構人はいるぞ。次のお勧めは基隆市の紹介だ。九分から気持ち離れているが、ここからだと、一度瑞芳駅にバスで帰った後に、基隆にはバスか電車で八堵で乗り換えて行くことになる。
基隆市は台北からの終電で一本で行けるんすね。
ああ、そうだ。だから台北からは交通便はよく1時間もあれば着くぞ
地図を見ると海沿いの街なんすね。
おうよ。港町のイメージとは結構異なり、駅を降りたあたりは高層ビルが立ち並ぶかなりの大都会が広がってるぞ。
やっぱ海はいいっすね。左の階段のあたりでのんびり海を眺めている人たちがいるのも治安も良さそうっすね。
九分よりお勧めなのが和平島地質公園だ。基隆駅からバスで30分ほどの場所にあり、入場料も120元するが、一番行って良かった場所だと思う。
いやー、公園に120元(600円)は無いっす。しかも、基隆からさらにバスに乗るんすよね。時間の無駄っすね。
この写真を見ても行く気はしないかな?大荒れの波は石にぶつかり、噴水のように高く上がり、地面んは黒くにょきにょきと変わった形の石が生えているような感じだ。しかも、右手奥の茶色い大地の方は、歩いて行けるんだぞ。ゆっくり歩くと1時間くらいかかる広い海岸がこんな景色が続いてるんだぜ。
思ってた公園と違うっす。ここは入場料払っても行きたいっすね。バス待つのも時間がかかるし、タクシーを使って行ってもよさげだね。
台湾はタクシーも日本と比べ安いから、500元(2500円)もあれば十分だと思うよ。ここが先ほどの地図の最北端の和平島地質公園だ。ちなみに和平は同盟条約っぽい響きだが、中国語では平和って意味だぞ。
ふーん、さっすが台湾に住んでたことだけはあるっすね。
次の観光地は、上の地図の上から2番目のあたりにある港町(正濱漁港-彩色街屋)だ。写真スポットになっており、沢山に人が集まってるぞ。
うわー!まさに写真スポットすね。台湾だと言われなければ、ノルウェーあたりの港街かと思うっす。
ここも和平島地質公園と一緒に観光を訪れてみてほしい場所だ。そんなに大きい場所ではないが、バス停も目の前にあり、バスで行くのもよし、和平島地質公園から歩いて10分ほどだから歩いて行くのも良しだ。
ここってどれくらいのデカさで色とりどりな建物があるんすか?
うーん、150から200メートルくらいかな。それ以外は何もないので、本当に写真スポットって感じだ。夜はライトアップされるらしいので、それはそれで綺麗っぽいな。あと、俺が訪れた時は日本からズーラシアンブラスの人たちが来ており、みんなから写真を撮られてたぞ。
おもろ。こんなタイミングでこの場所に行けるなんて先輩つくづく運が良いっすね。
まぁな。人よりは良い運を持っていると思うけどな。悪いこともあんまりおこらないし。次に紹介するのは、基隆駅から徒歩10分ほどの中正公園だ。和平島公園から駅へ帰るバスからも行けて、その場合は徒歩5分ほどだ。公園と言っても、山の上にできた巨大な山寺がメインだ。まず、紹介したいのは、その山の道路に面したところにある防空壕だ。無料で観光できるのでお勧めだ。
洞窟っすね。やっぱ、いつ敵が攻めてくるかわからない台湾ならではのとこっすね。迷路みたいで子供が喜びそうだね。
おうよ。実際、子供ずれが多かったぞ。ちなみに、山寺だと登山を意識するかもしれないが、無料で山頂までエレベーターで上がれるぞ。入口もこの防空壕からも地上のエレベーターにつながってるぞ。橋みたいなところを人が歩いているが、その先っちょがエレベーターだ。なかなかの高さで、基隆に面する港を一望できるぞ。なお、この橋の下はおしゃれな空中の本屋になっており、せっかくなので訪れてみてほしい。
中正公園には山寺と聞いて、行く気が失せてたけど無料のエレベーターがあるなんてなんて気の利いた寺院なんだろ。
まったくだ。エレベーターを上がった先には、中正公園の門のようなものがある。
かっけー。頂上からも街を見下しるんすか?
残念ながらここには登れなかった。ただ、山の上にこんなでかい建物はとても印象的だった。ここから500メートルほど平らな道を歩いた先には超でかい狛犬と観音像があるお寺があったぞ。
でっか。狛犬の側の人から察するに、狛犬は10メートルくらいのデカさっすね。
近くだと見上げる感じになるデカさだな。夜はライトアップもされるので、また別の雰囲気になるんだろな。
それにしても基隆市も見ごたえたっぷりっスね。先輩が言うように九分よりいい場所が多い感じする。
だろ。次に紹介するのは、ガイドブック等に載っているので、知っているかもしれないが、平溪線沿いの観光地だ。ここは瑞芳駅から乗り換えて、行くことができるぞ。俺なら2泊3日のプランなら、3日目にここを訪れるかな。個人的には訪れなくてもいい場所だ。九分とセットで十分に訪れる人も多いな。
街の名前が覚えやすいっすね。9の次は10か。地図を見る限る八分や分という街もあるし。
訪れるべきところとしては、十分で老街観光とランタン上げ、十分の滝くらいかな。あとは、適当な駅で歩いて台湾の田舎町の雰囲気を味わうことくらいかな。ここは電車の本数がかなり少ないので、一度降りたらしばらくはその駅に滞在することになるので時間管理には注意が必要だ。
台湾の写真で見たことあるランタンの上げは十分駅でやってるんすね。しかも豪雨の時でもできるんだ。
いやいや、ほんとだぜ。恐ろしい豪雨の日に十分に行ってしまったわ。十分駅からは、十分大瀑布という滝まで歩いて行けるぞ。
なんか、滝というか激流の写真っすね。つり橋で見に行くんですね。
この日は豪雨で、滝の音とかやばかったな。しかも、川に落ちたら流れが早く助からないという思いも沸いたわ。次は平渓駅だ。
平渓駅はなんか昔の雰囲気がある街並みっすね。これ以外に見どころはあるんすか?
ない
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